ワイズトラックブログ

2018.04.09

トラックのギアが入りにくい

どうもミッションの調子が悪いな・・・という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

原因は様々ですが、主に以下のような原因が考えられます。

①シンクロメッシュ機構の摩耗
②クラッチディスク・レリーズベアリングの摩耗

①シンクロメッシュってなに??

ギアチェンジする際に、エンジンの回転数を合わせなくてもギアが入るように調整してくれる機構のことを指します。

昔のトラックはギアの切り替えの際に、クラッチを切った後一度空ぶかしをしてエンジの回転数を上げてからギアを入れるということが必要でした。

それが、このシンクロメッシュによって、回転数を合わせるというテクニックがなくともスムーズにギアチェンジできるようになりました。

ギア   25

シンクロの構造にはいろいろなものがありますが、ホンダが開発したホンダ式と呼ばれるシンクロシステムもあります。

このシステムが摩耗して正常に働かなくなると、ギアが入りづらいという現象が起きてきます。
応急的にはギアチェンジの際に回転数を合わせてあげるように、アクセルを踏んで回転を上げてギアを入れるという対処があります。

ダブルクラッチの方法

クラッチを踏んでギアをニュートラルにする

クラッチを離す
※通常はこの時点で、希望のギアへギアチェンジしてしまいますが、ダブルクラッチの場合にはニュートラルにギアを入れたままクラッチをつなぎます。

アクセルを踏んで回転数を上げながらクラッチを踏み込み
希望のギアに切り替え、クラッチをつなぐ

という方法です。少し難しそうですね。
こういった、旧来の運転方法を考えると現代のトラックの技術の素晴らしさに気づかされますね。

②クラッチディスク・レリーズベアリングの摩耗

クラッチディスクやレリーズベアリングが摩耗すると、クラッチペダルを踏んでクラッチを切ろうとしても、半クラ状態になってしまいうまくシフトチェンジができない状態になります。

長年使用していれば、どうしても消耗してしまうパーツなので仕方ありません。

クラッチディスクの摩耗の場合、エンジンを切った状態ではスムーズにギアが切り替えられるのに対して、エンジンを掛けた状態ではギアが入りにくいといった症状が出やすいです。

応急的には、クラッチワイヤーを調整するという方法もあります。

しかしあくまでも一時的なので、早めに交換した方がいいでしょう。

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