ワイズトラックブログ
トラックの体感速度と乗用車の体感速度
体感速度は実速とは異なる、感覚上の速度を指します。
一般に言われるのが、カートなどのように車高が低い車両ほど実際よりも速度を早く
感じる傾向が強いといわれています。
逆に、トラックのように前方視界が広く、目線も高く遠くが見渡せるような場合
には速度は遅めに感じることが多いとされています。
この体感速度と実速の差が大きく、かつ体感速度は遅いのに実際にはスピードが出
ているといったケースでは事故につながる可能性が高くなります。
というのも、感覚的には遅いと感じているので、スピードを出す傾向になるのと共
に、ブレーキングのタイミングが遅くなるといわれています。
そして、体感速度と実際の速度に差が生じやすいシチュエーションとしては以下のよ
うな状況があります。
〇幅広の道路を走行しているとき
具体的には高速道路や幹線道路などが想定されます。
道路幅が広く視界が開けている時ほど、視線も遠くなり、景色がゆっくり流れていく
ので速度を意識しにくくなります。
〇緩やかな下り坂を走っている時
急な下り坂などの場合には、景色の変化も大きく速度差を意識しやすいですが、緩
やかな下り坂の場合、同じアクセルの踏み込み具合でも、じんわりと速度が上がって
きてしまうため速度が上がっていることに気づきにくい場合があります。
逆に視界が狭まってくるような状況だと、実速よりも体感速度は速く感じます。
その、錯覚を利用したのが高速道路のETCレーン用の誘導表示です。
進めば進むほど道が細くなるように感じるので、自然に速度を落とすという人間の
錯覚を利用して注意喚起しています。
また、トンネルに入ると一般的には、実速よりも体感速度が速くなります。
トンネルの壁が迫ってくるように感じて、速度低下を招いてしまうことも多く、それ
が渋滞の原因になっている場合も多いようです。
また、隣の車両との距離も急に近くなったように感じられ、実際は幅寄せされている
わけではないのに幅寄せされているように感じてしまうといった、錯覚も起きるそう
です。
いづれにせよ、人間の感覚はあてにならないという前提で、きっちりメーターで速
を確認し安全速度で走るということが事故防止の観点からも、渋滞防止の観点からも
大事そうですね。
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