ワイズトラックブログ

2019.07.24

トラックの解体

長年仕事に使われて、もうその役目を終わったトラックたちはどのように解体されていくのでしょうか?

たとえば4トンの冷蔵冷凍車の場合です。

4トンの冷蔵冷凍車

環境保護のためにパーツをすべて分解してリサイクルできるものと排気するものに分別する必要があります。

シャーシから箱を下ろした後に固定に使用されているリベットやビスをすべて取り外していく必要があります。

 

年数の経過したビスはなかなか取れないことも多く、リベット同様にサンダーで削り取ったりとなかなか手間の掛かる作業になります。

そして箱を形成している天井と周囲3面そして観音扉を外したら、外装の中に挟み込まれた断熱材と固定のための木材等を剥離していきます。

断熱材はウレタンなどで形成されていることが多く、最終処分またはリサイクルに回されるようです。

 

一方木材は可燃物であると同時に、近年はバイオマス発電等も盛んでありチップ化して燃料にすることが可能なため木材とウレタンはキレイに分ける必要があります。

※処分場によっては、木材を剥離しないまま一緒の状態で受け入れているところもあるようです。

そしてアルミの外装は鉄くずとしてリサイクルする流れになります。

 

最終的には、電気関係のハーネス、鉄、アルミ、ステンレス、樹脂、ゴム類、木材等に分類されてリサイクル処分されます。

解体は非常に手間がかかりますが、未来の自然のためには大事なことですね。

 

そして、エンジンやキャビンはどうなのか?というと、今現在はリサイクル回収率を上げるために様々な方法が考案されていますが、主な方法はというと・・・・

 

エンジンやミッションなど主なパーツやシート・パネルなど大きく分別できるパーツは素材ごとに大まかに分別されるそうです。

 

解体イメージ

 

樹脂は樹脂類でリサイクルされていきます。

そして、金属の多いエンジン類やミッション、足回りなどの鉄スクラップと最終的に残った廃車ガラと呼ばれる分別できない車体は部分は破砕機に掛けられ粉々にされます。

そしてシュレッダーされた金属片を機械的に分別して鉄・アルミ・ステンなどの金属に分けていきます。

 

ひと昔前は、残ったプラなどのごみは埋め立てに回されていましたが埋め立て地が不足しているなどの問題もあり、現在はその多くは有害ガスを発生しない高性能な炉で焼却され減容化され、熱は発電に利用されているそうです。

 

こういった経緯を経てリサイクルされるトラックですが、なんとそのリサイクル回収率は95%にも上るようです。

現在のリサイクル技術の向上も素晴らしいですね。

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