なぜトラックはFR仕様なの？　|　中古トラック販売・修理・架装・売却　ワイズトラック

自家用の普通自動車は主にFF仕様といわれる、前輪が駆動するタイプがメインです。

しかしながら、トラックは基本的にはFRといわれる後輪駆動がメインになっています。実は、軽自動車の軽トラでさえも後輪駆動になっています。

なぜトラックはFRなのでしょうか？

トラックは荷台に荷物を乗せて走ることがあらかじめ想定されているため、荷物の荷重の掛かるタイヤを駆動させることで、より地面とのグリップ力（摩擦）を稼いでいます。

例えば、空の段ボールが床に置いてあるとします。
中身が入っておらず軽いので、手で簡単に押して移動することができます。
では、中にたくさんの本を入れてみたらどうでしょうか？
簡単には動かなくなります。

これは重さにより、床面にグリップする力が増えているということを示しています。

トラックの荷台も一緒で、荷物を載せることで荷台の下にあるタイヤを地面に押し付けグリップ力を確保し、スリップせずに進むことができるようにしています。

FRのいいところ

・荷物をたくさん積んで車重が増えてもアンダーステアになりにくい

荷物をたくさん積むと、慣性の法則により直進する力が増えるため曲がろうとした際にアンダーステアと言われる状態になりやすくなります。
アンダーステアとは、ハンドルを切っても切った分曲がらずカーブをはみ出してしまうという現象です。
後輪駆動の場合にはこういった現象を回避しやすくなります。

・小回りが利きやすい

同じサイズの車両の場合、FF車よりもFR車の方が一般には小回りが利きやすくなります。

FFは雪道に弱い

確かに、雪道ではスリップやスピンをしやすくなるので運転には注意が必要です。
早めにチェーンを巻くなどの慎重な対応が、不意なスタックや事故の可能性を減らします。

もう雪道を走る機会もだんだんと減ってきているとは思いますが、３月21日は春分の日なのにも関わらず、関東ではソメイヨシノの桜が咲くと同時に雪が降るという珍しい状況でした。
まだもう少しの間、油断のできない状態ですね。

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