ワイズトラックブログ

2019.06.10

なぜ海上コンテナにはウィング仕様がないの?

トラックの形状で箱車といえば、バン型かウィング型が主流になりますが、海上コン

テナにはなぜウィング型がないのでしょうか?

ウィングトラックを使った経験のある方ならばわかるかと思いますが、ウィング車

の場合、トラックの両サイドからフォークリフトで荷物を簡単に積み込むことができ

ます。

トラックの荷台にフォークリフトで乗り入れする必要がないので非常に便利で、ど

こでも荷役が可能です。

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こんなに便利な機能なのに、トラックにあって海上コンテナにないのはなぜでしょう

か?

確かにウィングはバン型よりも価格も高くなってしまうので、コスト面の問題でしょ

か?

 

理由その1

実は、海上コンテナにおいて重要な要素の一つに一度扉を締めたら開けられないとい

うことがあります。

それは、輸出入する貨物に、通関以後、コンテナ内に税関に対して申告していない不

正な貨物を混入させないためです。

そのため、確かにパレットなどを積むにも、手間はかかるものの現在のような形状に

なっています。

仮にウィングのような形状であった場合、バール等でウィングの一部をこじ開け、不

正にコンテナ内に荷物を混入させることもできてしまいます。

 

 

理由その2

コンテナの強度的な理由もあります。

コンテナは新品が市場に流通してから約15~20年程度世界中で使われ、その後に中古

として再販されたり、痛みのひどいものは廃棄されたりします。

海上の潮風や塩水にさらされながらも15年以上の期間を十分な強度を持って、持ちこ

たえる必要があります。

また、貨物の積み下ろし時に何トンもあるリフトがコンテナ内に侵入したり、港の

ガントリークレーンで少々乱暴に取り扱われても、その衝撃に耐えなければなりませ

ん。

そのためには、構造はなるべくシンプルかつ強度が条件です。

結果、今のようなシン形状に行きついたそうです。

ちなみに、コンテナの壁は波型になっていますが、波型にすることで平らな鉄板より

も強度を上げています。

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よく、工場などの屋根に使用されるガルバニウム鋼板の場合も屋根が波状(山型)

になっています。

あの板も波打っていなければ手でも曲げることができるくらい薄くて柔らかい金属

で作られています。といっても使用材料の厚さも0.35ミリから1.2ミリ程度まで様々な

ので厚いものでは手では少しむずかしいかもしれませんね。

その板を波状に加工することで、強度を出し人が乗ってもびくともしない屋根にす

ることができます。

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