ワイズトラックブログ
ディーゼル車はなぜ寒さに弱い?
ディーゼル車はなぜ寒さに弱いのでしょうか?
〇軽油はガソリンと比べて凍りやすい
〇軽油はガソリンに比べて引火点が高い
以前の記事にも書きましたが軽油は低温化では、ガソリンと違って燃料に含まれるワックス分が固まり粘度が高くなり、燃料パイプを凝固したワックスが詰まらせるという現象になります。
【軽油は凍りやすい】
そのため、寒冷地では冬季は2号軽油や3号軽油といった凍結防止成分の入った燃料を使います。
1号軽油といわれる、セタン価50のピュアな軽油はなんとマイナス2.5度以下になるとワックス分が凝固しだします。
一方3号経由では、マイナス20度までワックス分が凝固しません。
その一方でセタン価は45まで落ちてしまいます。
セタン価が下がると、不純物が増えるので燃費の低下やパワーの低下を招くので不必要にセタン価の低い燃料を使用することは得策ではありません。
そのため、寒冷地以外では3号以上の軽油は基本的には販売されていません。
【軽油は引火点が高い】
軽油はガソリンに比べて引火点が非常に高いです。
ガソリンの引火点はマイナス40度なのに対して、軽油は45度以上と非常に高くなっています。
すなわち、とても燃えにくいということになります。
そのため、ディーゼル車にはグロープラグというガソリン車にはない部品があります。
このグロープラグはエンジン始動時に、バッテリーを電源として熱線を温めることで噴霧する燃料を温める役目をしています。
寒い時には、燃料も冷え切っているためしっかりと燃料を温めてからでないと燃料が燃えにくいため、冬時期はディーゼルエンジンの始動性が悪くなるという傾向になります。
こういった理由でディーゼルは寒さに弱いという一面がありますね。
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