ワイズトラックブログ
トラックが故障した場合はけん引するだけではダメ?
一般に乗用車が故障した場合などは、けん引ロープなどで故障車を引っ張ることでけん引できます。
その際の被けん引車は、ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを下ろすことで車両を自由に動かすことができます。
とはいえ、油圧が作動しないのでブレーキも非常に効きが悪く、またハンドルも重ステといわれる重くてコントロールしにくい状態になります。
トラックも乗用車の様にけん引できるのでしょうか?
答えはノーです。
トラックの中でも大型トラックや4t車などでは、安全のためスプリングブレーキが採用されており、一筋縄にはけん引できません。
スプリングブレーキとはブレーキの安全性を高めるための非常ブレーキで、エンジンが正常に稼働しエアタンクにエアが供給されている状況であれば、エアの力でスプリングが抑え込まれているためブレーキは効きませんが、故障や事故でエアが供給できなくなり、一般に圧力が3.5㎏以下になるとスプリングブレーキの解除が外れ強制的にブレーキが効くようになっています。
そのため、故障車などエアの供給されていないトラックをけん引する際には、このスプリングブレーキを解除しないと後輪のドラムブレーキがかかりっぱなしになってしまい、タイヤが転がらずけん引できません。
けん引の方法は?
主にしなけばならない作業は以下の通りです。
1 スプリングブレーキを解除する
2 シャフトを抜く
スプリングブレーキを解除する
解除方法は主に、レッカー車のコンプレッサーからエアを取り出し、エアホースを使って被けん引車に送り込む方法です。
配管内のいずれかのバルブにアタッチメントを取り付け、エアホースを接続します。
それが有効でない場合には、リリースボルトを使用してスプリングブレーキを解除します。
シャフトを抜く
後輪のシャフトを抜きます。
シャフトを抜かないと、けん引時にタイヤの回転がデフ→ミッションに伝わってしまい、ミッションを破損してしまいます。
こういう特殊作業もトラックの牽引ならではの特徴ですね。
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