ワイズトラックブログ
トラックと乗用車のオートマの違い
最近では、多くのドライバーはトラックのオートマ車に対する抵抗感がなくなっている様に感じます。
確かに、自分のテンポで思いのままに車両を操ることのできるマニュアルのメリットもありますが、コンピューター制御任せのオートマも燃費性能なども含めメリットが多いですね。
同じオートマでも、トラックのオートマチックトランスミッション(AT)と乗用車のオートマチックトランスミッション(AT)の機構には、いくつかの主な違いがあります。以下にその違いをいくつか挙げます。
一番の違いは、トラックのオートマはマニュアル車の操作をそのままコンピューター制御にしているということです。
そのため、クラッチがないだけで中身がマニュアル車のため、一度停止するとクラッチが切れるためクリーピング現象というものが起きません。
しっかりとアクセルを踏み込んではじめて、クラッチが接続されるのです。
他にも設計上の違いは多くあります。
- 耐久性とトルク: トラックは一般に重い負荷を運ぶため、エンジンからのトルクが乗用車よりも大きくなる場合があります。そのため、トラックのオートマチックトランスミッションはより頑強な設計であり、高いトルク容量を扱うことができるようになっています。
- ギア比と変速速度: トラックのオートマチックトランスミッションは、一般的に乗用車のものよりも多くのギアを持ちます。これは、トラックが様々な状況で運転されるため、より広い範囲のトルクと速度の組み合わせが必要な場合があるからです。また、トラックのオートマチックトランスミッションは、ギア変更の際のクラッチの滑りを最小限に抑えることが求められます。
- シフトポイントの制御: トラックのオートマチックトランスミッションでは、エンジンの負荷やトルク要求に応じて、シフトポイント(ギアの変更タイミング)を最適化する制御システムがあります。乗用車のオートマチックトランスミッションも同様の制御を持っていますが、トラックの場合はより重い負荷や変動するトルクに対応する必要があります。
- トラックならではの機能: 一部のトラックのオートマチックトランスミッションは、特殊な機能を持っています。例えば、トレーラーブレーキコントロール、ヒルホールド機能などがあります。これらの機能は、トラックがより安全かつ効率的に運転されるために便利な制御機能です。
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