ワイズトラックブログ
ユニック操作の注意点
ユニックの通称で親しまれる、積載型トラッククレーンですが、ユニックを操作する際の注意点にはどのようなことがあるでしょうか?
ユニックの最大の特徴は一台で「積む・輸送する・卸す・作業する」ことができることでしょう。
ユニックでなければ、平ボデーの他に積地でのフォークリフト等の荷役機械・降ろし地での荷役機械が必要になります。
そんな、便利なユニックですが操作上の注意点をいくつかまとめてみます。
①ユニックのアウトリガーは最大に張り出すこと
アウトリガーは最大に張り出して使いましょう。最大に張り出せない場合は、「空車時定格総荷重表」の最小張出しの性能で作業をするほうが安全です。
空車時定格総荷重表とは、クレーンの側方などに張られている一覧表で、荷台が空車の場合に吊り上げることのできる最大荷重を示しています。
例えば、作業半径が5.3mの時、アウトリガーを最大に張り出していれば1.08tまで吊ることができますが、アウトリガーが最小張り出しの時には0.38tまでしかつれません、などと言うように安全に作業することのできる基準が示されています。
②左右共に最大張り出しで使用する
アウトリガーは左右共に最大張り出しで使用しないと、転倒までの時間が早くなったり、車体の安定度が悪くなります。最大に張り出して使うことが重要です。
③アウトリガーの地盤を養生する
アウトリガーがしっかりと安定するように、地盤に敷板等を敷いて十分に車体が安定するようしたうえで作業しましょう。
地盤が土等の場合、主に荷物を吊った時に、アウトリガーが地面に埋もれていき、転倒などの事故もあります。また、敷板の面積が大きければ大きいほど安定します。
アウトリガーの荷重に耐えられる丈夫な敷板を使って作業しましょう。
④作業は空車時定格総荷重に基づいて作業する
ユニックのばあには荷台の荷物の積み下ろし、特に荷卸しをする場合、徐々に荷台が軽くなるので作業を進めるにつれて車体は不安定になってきます。
荷台が空車の時を想定した荷重で作業しましょう。
例えば、積み込みの際には荷台の荷重が増えていくので安定度は基本的には増していきます。特に前方向にブームを旋回させる際には顕著になります。しかし、反面荷卸しの際には、逆の現象が起きます。
⑤荷物を吊り場所によって車体の安定度が極端に違う
空車時定格総荷重は後方・側方で荷物を吊る場合を想定しています。
一方、前方で荷物を吊る場合にはどうなるでしょうか?
基本的には、空車時定格総荷重の25%以下の荷重で作業しなくてはなりません。
例えば、作業半径が5.3mの場合、後方・側方の最大荷重は1.08tです。
前方で作業する場合には最大荷重は1.08×25%=0.27tとなります。
ユニックはユニックの特性を十分に理解したうえで、安全に作業していきたいですね。
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