ワイズトラックブログ

2016.12.17

準中型免許の新設

準中型免許制度とは?

現行の中型自動車(車両総重量5t以上11t未満)は、20歳以上・普免保有2年以上が免許受験の条件になっています。この条件をクリアしないと免許が取れないでの、高校卒業後にトラックの運転手になろうとして、運送会社に入社しても20歳未満の新入社員に中型免許を取得させることができず、戦力にすることができないという課題がありました。というのも、かなりの台数が従事するコンビニ配送ですが、中型免許を必要とする車両がほとんどなのです。

これではドライバー不足のなかで、若い人材を確保していくことがさらに難しくなってしまうという運送業界からの意見が強くあり、今回の法改正に至りました。

しかし「準中型免許制度」では、18歳以上であれば普通免許の経験がなくても取得できる。18歳以上であれば中型トラックを運転可能になるのだ。

準中型免許施行のメリット

・普通免許取得と同時に準中型免許を取得出来る。
・企業が若手のドラーバーを確保しやすい。
・高校卒業後にすぐにドライバーになるといういことはかなり難しかったが、今後は可能になる。

☆準中型免許で運転できる車両の条件は以下。

免許区分 車両総重量7.5t未満・最大積載量3.5t未満(未定)・乗車定員10人以下
取得要件 18歳以上

普通免許は総重量が「3.5トン未満」に引き下げられ、新設される準中型免許が「3.5トン以上7.5トン未満」、中型免許が「7.5トン以上11トン未満」になる。

免許取得のための教習時限はどうなる?

1・普通免許(MT)を所有している場合
⇒教習時限は13時限(第一段階4時限、第二段階9時限)。

2・普通免許と同時に取得する場合
⇒教習時限は42時限(第一段階18時限、第二段階24時限)となる。
※第一段階では普通車(セダン)14時限、準中型車(トラック)4時限。
※第二段階では普通車(セダン)15時限、準中型車(トラック)9時限。

準中型免許のデメリットは?

免許が細分化されて、便利になる反面トラックの見た目だけでこれは総重量何トンというこはわかないため、制限範囲を超えて運転しないように注意が必要になるということもあるでしょう。
普通免許取得と同時に総重量7.5tのトラックまで運転できるようになるため、運転技術が未熟なうちに大きい車が運転できるようになるため、しっかりと指導してくれる人がいないと事故の可能性が高くなってしまうという可能性もあります。

これらのメリットデメリットを考えても、人手不足に悩む運送業界において、若年層をドライバーとして確保し、育てることのできる機会が増えるという意味では非常にありがたい法改正ですえね。

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