ワイズトラックブログ
自衛隊のトラックは車検も自賠責もない?
自衛隊のトラックが公道を走っている姿を見たことがあるかたも多いのではないでしょうか?
民間の普通のトラックは「 品川 100 あ 1111」などのように陸運支局の名称が入りますが、自衛隊の場合には「20-1234」などのように、6桁の番号しかないことに気が付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
道路運送車両法という法律に基づいて、車検を受けることや車両の登録の方法(ナンバープレートなど)が決められています。
しかし、自衛隊の特殊車両については上記の道路運送車両法の対象にはなっていません。
もっとも、装甲車などが車検で適合基準を満たせという話になれば、どうなるかと考えると
〇屋根に装備された機関銃→鋭利で危ないので外してください。
〇弾薬 → 危険物は車両積載禁止です。運行前に申請してください。
など、自衛隊が本来備えておかなければならない防衛装備が装備できないということになってしまいます。
また、車両の装備の機密性や特殊性から車両の整備や登録(ナンバープレートなどの車両管理)についても自衛隊にゆだねること決めた自衛隊法があります。
また、運用の詳細は「自衛隊の使用する自動車に関する訓令」という法令で管理されています。
そのため、一般の自動車が受けなければならない車検の代わりに、自衛隊の独自の点検を受ければ良いとされています。
車検が免除される理由は納得しますが、なぜ自賠責は加入しなくても良いのでしょうか?
民間車両の場合には、被害を救済するために自賠責保険の加入が必須であり、さらには任意保険に加入するのが通常です。
自衛隊員だって人間だし、事故を起こす確率だってゼロではありません。
にもかかわらず、加入しなくていいのにはしっかりとした理由があります。
自衛隊が起こした場合の事故の過失分の賠償は「国家賠償法」という法律によってなされます。
よって、自衛隊が交通事故などで賠償責任を負った場合には、この国家賠償法に基づき国がお金を払ってくれることになります。
国なので、逃げることも、資力が不足して十分な補償ができないことも考えられないので民間車両とは違う取り扱いとなっています。
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