ワイズトラックブログ
踏切の非常ボタンを押すと損害賠償??
結果からいうと、「正当な理由があれば損害賠償は請求されない」ということです。
ちなみにJR北海道ではホームページ内において、以下のように明言しています。
「もし踏切で車が動かなくなったら、非常ボタンか発煙筒で列車を止める手配をしてください。
※無事に列車を止め、列車やお客様に損害がなければ、損害金は頂きません。」
JR北海道のの損害賠償金よりも、命優先という姿勢が見て取れます。
しかし、事故などで電車を止めるととんでもない金額の損害賠償請求を受けるなど言われますが、確かに過失があり結果的に事故につながってしまった場合には過失割合に応じた損害賠償をしなければなりません。
ここ数日メディアで連日報道されている京急川崎のトラックと電車の事故ですが、非常に悲惨な結果となりました。
踏切内での通常の事故の約7割は死亡事故になっているそうです。
もっと早く危険に気が付いて、電車を止めていることができれば・・・
と悔やまれます。
そこで、非常ボタンはいつ押せばいいのか? という疑問が沸き上がります。
答えは、危険だと感じたら即、遮断機がならなくても押すということが重要だそうです。
また、非常ボタンを押す人は当事者でなくても、誰でも押すことができます。
そして、車両が踏切上で動けない場合には人間は安全な場所に避難し、非常ボタンの下に書かれた鉄道会社の連絡先に電話して事情を説明することが一番の安全な解決策です。
すぐに押す!
危険だと思ったら、カンカンと電車の接近を知らせる警笛がなる前でも躊躇せずに押すことが重要です。
というのは、一般的には電車の進入する30秒前に踏切の警笛を鳴らすというのが一般的だそうですが、今回の京急の様に電車の速度によっては30秒では停止できないのです。
今回の京急は最高時速120キロで運行されるとのことでしたので、完全停車までには相当な時間が掛かります。
時速80KMで走行している自動車の完全停止までの制動距離は58Mと言われていますが、なんと鉄道の場合には250Mもの制動距離が必要になります。
仮に、非常停止ボタンを押したのち電車が来る前に無事に脱出できた場合でも、早く非常停止ボタンを押したなどという理由で責められたり、損害賠償を請求されるようなことはありません。
事故を回避するための正当な行為なので、なんの問題もありません。
いたずらは刑事罰・損害賠償の対象となることも!
しかし、何の危険もなく正当な理由なくいたずらで電車を止めた場合には、偽計業務妨害などの罪で刑事告訴されたり、電車が遅延したことへの損害賠償を請求される可能性が十分にあります。
そして、なにより他人の迷惑になるので決してやってはいけません。
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