ワイズトラックブログ
冷蔵冷凍車の冷却方式
ワイズトラックでも扱いの多い冷蔵・冷凍車ですが、その冷却方式とはどのような構造なのでしょうか?
簡単に言うと仕組みは基本的には家庭用のエアコンと同じです。
家庭用のエアコンをものすごく大型化させたものが冷蔵冷凍機と考えていただけるとわかりやすいかもしれません。
しかし問題となるのは、電力の供給源です。
家庭用のエアコンの場合、家のコンセントから電源を取ることが容易ですがトラックの場合はそうは行きません。自力で発電しなければならないわけです。
では発電の方法はどのようなものがあるかというと・・・
①サブエンジン式
②エンジン直結方式 の二種類が主な電源供給となります。
①サブエンジン式とは?
トラックを動かしているエンジンとは別に冷蔵冷凍機専用の小型エンジンを積載して動力を確保する方式です。主に大型のトラックやトレーラーなどで用いられます。
写真の箱の中には動力源となる小型のエンジンが入っています。
【メリット】
・専用のエンジン(サブエンジン)を積載しているため、より大きな動力で冷蔵冷凍機を稼働させることができるため、冷却効率が良い。→より低い温度まで冷却できる。
・メインエンジンを停止しても、サブエンジンで冷却ができる。
【デメリット】
・稼働させるエンジンが2つ(メインエンジン・サブエンジン)になるため燃料消費量が多くなる。
・車重が重くなるため、最大積載重量が少なくなる。
・装置自体が大きくなるため、底床4軸などでは、サブエンジンの設置スペースが確保しにくい場合がある。
・サブエンジンの稼働音が大きい。
②エンジン直結方式とは?
走行に用いるメインエンジンの動力を、同時に冷蔵冷凍機の動力としても使う方式です。主に小型の車両~4トンを中心に採用されています。
【メリット】
・エンジンが一つで済むため、燃料効率が良い。
・冷蔵冷凍機の装置一式が小さく軽くなるため、より多くの積載量が確保できる。
【デメリット】
・メインエンジンを停止すると、冷蔵冷凍機も同時に停止してしまう。
・エンジンの動力を冷蔵冷凍機にも配分するため、渋滞等で回転数が落ちた状態が続くと冷却能力が落ちることがある。
両者のメリット・デメリットや車両の目的などをよく考えて冷凍機を選ぶ必要がありそうですね。
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