ワイズトラックブログ
スーパーチャージャーとターボチャージャーの違い
過給機といえば、大きく2つの種類があります。
一つはスーパーチャージャー、そしてもう一つはお馴染みのターボことターボチャージャーです。
スーパーチャージャーとターボチャージャー似ているようですが、実は機械的には大きな違いがあります。
【違いその1】
原動力の違い
スーパーチャージャーは、エンジンの動力(電気)を使ってコンプレッサーを回し、コンプレッサーで圧縮した空気をエンジンへと送ります。
それに対して、ターボチャージャーは排気ガスが動力源となっており、排気ガスの風力で風車を回し、エンジンに送る空気を加圧しています。
【違いその2】
パワーの出力域の違い
スーパーチャージャーは電気式のため、低回転時から高い出力を発揮することができます。
一方、ターボチャージャーは動力が排気ガスのためエンジン回転数が上がって排気ガスの流量が増えないと出力がでません。
すなわちスーパーチャージャーはトルク型、ターボチャージャーはパワー型ということもできそうです。
なら重い荷物を運ぶのにトルク重視のトラックの場合、スーパーチャージャーの方
が向いているような気がしますが、実際はターボ車ばかりです。
なぜでしょうか?
確かに特性だけに注目するとトラックにはスーパーチャージャーが向いている気がしますが、以下のような理由からターボが選択されているようです。
〇スーパーチャージャー自体が大きくエンジンルームでスペースが必要になる。
ターボは送風のための配管の取り回しの複雑さはあるものの、構造的にコンパクトでシンプル
〇スーパーチャージャーは稼働時に動力を得るために、エンジンに負荷をかけるのに対して、ターボは動力が排ガスなので燃費向上へ貢献する。
〇ターボの設計技術が向上し、高回転型でなく低回転時からもパワーを発揮し、トル
クの必要な発進時や加速時に効率的にターボで過給することができるようになった。
トラックの場合、過給機であるターボを装着することでエンジンのダウンサイジングや、燃費向上、積載荷重の確保などに役立てています。
昔は、ターボ=スポーツカーというイメージがありましたが今は方向性が燃費向上や環境保全のためにターボが使われるようになっていますね。
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