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ディーゼルトラックにはなぜ排気ブレーキがついているの?
トラックにお乗りの方ならなじみの深い排気ブレーキについての話です。
排気ブレーキは別名エグゾーストブレーキなどとも呼ばれます。排気ブレーキといえば、エンジンブレーキをより強力に効かせるための補助ブレーキですが、その仕組みはどのようになっているのでしょうか?
トラックのエンジンとして主流のディーゼルエンジンの場合、 本来はガソリンエンジンと違ってエンジン自体の抵抗(エンジンブレーキ)が弱いという特徴を持っています。
しかし、トラックは重い荷物を運ぶので、ガソリン車よりもより強く制動力が得られないと困ります。
その為、排気ブレーキが備え付けられています。
ガソリンエンジンの場合のエンジン抵抗の理由は前回の記事でお話ししていますが、ディーゼルエンジンはなぜエンジン抵抗が少ないのでしょうか?
それは、ディーゼルエンジンの場合の出力調整はスロットルチェンバーによる空気量ではなく、燃料の噴射量により出力調整しているためです。
前回ストローに例えたお話をしました。
ストローで口にくわえているところを想像してください。
ガソリンエンジンの場合には、ストローを細くしたり太くすることで出力調整しています。すなわちストローをつぶしている時(アクセルを離し、エンジンブレーキを効かせている状態)は吸い込む抵抗が大きくなります。
一方、ディーゼルトラックの場合には空気量の調整弁がないので、ストローがつぶされるという機能を持ち合わせていません。
そのため、エンジンに空気を取り込むところで調整できないので、排気側で調整するのが排気ブレーキです。
仕組みは簡単で、排気ガスを出すためのバルブを閉じてしまいます。
それでも、動き続けるエンジンは排気ガスを出そうとするので、抜けない排気ガスが抵抗となりエンジンに抵抗を生みます。
そのため、通常よりもより強くエンジンブレーキをかけることができるというのが排気ブレーキの仕組みです。
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