ワイズトラックブログ
スプリングブレーキチェンバーとは?
セミトレーラーについているブレーキの一種です。
セミトレーラーのブレーキシステムは複数あります。
〇通常のエアブレーキ
ヘッドでブレーキを踏んだ際に、ヘッドの車輪とほぼ同時にトレーラーの全車輪に掛かるブレーキです。
〇スプリングブレーキ
駐車ブレーキの一種で、スプリングブレーキチェンバー内に強力なスプリングが入っており、何もしないとスプリングの力でブレーキがかかった状態になります。
ヘッドから正常にエアが送られて来ている状態ではスプリングが押し戻され、駐車ブレーキが解除になります。
解除になった状態であれば、正常なけん引が可能です。
この仕組みがあるので、トレーラーを台切って止めておいてもトレーラーが勝手に動き出してしまうようなことはないわけです。
また、何らかの理由によりエアの圧力が低下すると、スプリングの力がエアに勝ち、ブレーキがかかるようになっています。
〇エマージェンシーブレーキ
エマージェンシーラインが破損したり、圧力が規定値いかになった際に、自動で作動するブレーキです。
通常時は、ヘッドのエマージェンシーラインからトレーラーのタンクへエアを供給しており、エマージェンシーラインが破損したり事故でトレーラーとヘッドが分離してしまったといったケースにおいて、自動的にエアブレーキを掛ける仕組みになっています。
すなわち、ヘッドとトレーラーが分離してしまうようなお事故のケースではスプリングブレーキとエマージェンシーブレーキの2系統が同時に作動することになりますね。
重量物を運ぶからこその、安全に安全を重ねた設計がされています。
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