ワイズトラックブログ

2021.09.21

発電機でエアコンを起動させる

 最近は燃料価格も高騰してきており、燃料代も気になるところです。

 また、CO2削減のためにも、アイドリング時間を減らして燃料消費を抑えていくことも、大きな取り組みですね。

トラックの場合、エンジンも大きいので必然的にアイドリングでの燃料消費量も多くなってしまいます。

しかしエコとはいえ、暑いときにエアコンを消して長時間の待機は熱中症の可能性も高くなります。

 アイドリングストップエアコンとして専用のエアコンも出ていますが価格帯も高く、試しに使って見るには少し敷居が高いかもしれません。

 そこで、2~3万円前後で手に入るミニエアコンやミニスポットクーラーを小さな発電機で稼働させられないかを調べてみました。

 

 エアコンというのは消費電力と起動電力という考え方があり、消費電力だけを見て発電機の容量を決めるとエアコンが起動しないということが起きます。

 消費電力とはエアコンを使用し始めてから継続的に消費される電力を差します。一方起動電力とは、エアコンのコンプレッサーを動かし始める一瞬にかかる電力でおおよそ消費電力の2倍の負荷が掛かります。

 そのため、350W程度のエアコンの場合約700Wの起動電力が必要になる可能性が高く、発電機もそれ以上の容量が必要になります。

もう一つ問題になるのが、車載スペースの問題です。特に発電機をどこに載せるのかが一つの課題ですね。

 トラックに多少の架装を加えればコンパクトに積載することもできそうです。

 キャンピングカーをDIYしている方などは、発電機やブバッテリーを使ってコンパクトに車載しているので参考にしてみるのもいいかもしれません。

 また、ミニエアコンやスポットクーラーなど室内機室外機が一体型の機器で室内全体を冷却しようとした場合、廃熱処理が大事になります。廃熱ダクトと空気取り込みダクトを車外に出すことで効率的に車内を冷やすことができます。

 一次的に冷たい風に当れればいいという場合には廃熱ダクトさえ車外に出せば冷たい空気は感じれると思います。

 

廃熱ダクトを車外に出さないと逆に機械の発する熱で車内が暑くなってしまいますので注意です。

 ちょこっと使えるので、まずはアイドリングストップの一つの取り組みとして試してみてもいいかもしれませんね。

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